説明が苦手…
どのように説明すれば伝わるのだろう?
説明の仕方って、人から教わる機会はほとんどありません。
そのため、どのように説明すれば相手に伝わりやすいのか、という悩みを持たれている方も少なくありません。
今回はそういう方のために、どういう説明をしたらよいか、簡単な方法をご紹介させていただきます。
悩み:説明するのが苦手でどのように説明すればよいか分からない
この記事を読むと…
結果:どのように説明すればよいのか明確になる
分かりやすく、納得してもらえる説明ができるようになる
伝わりやすい説明が簡単にできるようになる方法
中学数学の証明問題を意識する
伝わりやすい説明をするには、中学数学の証明問題を意識すれば簡単にできるようになります。
- 中学数学の証明問題ってどんなのだっけ?
- なんでそれを意識すると説明が簡単にできるようになるの?
と疑問に思われた方も多いと思います。
これから、その疑問にひとつひとうお答えしていきます!
中学数学の証明問題とは?
中学数学の証明問題とは、
- 2つの三角形の合同の証明
- 2つの三角形が相似である証明
などが挙げられます。
例として、ひとつ問題と解答挙げます。
問:
下の図で、AB//DE、CがADの中点のとき、△ABC≡△DECであることを証明しなさい。
解答:
△ABCと△DECが合同であることを証明する。
CはADの中点であるので、
AC=DC・・・①
AB//DEより、
∠BAC=∠EDC・・・②
向かい合う角は等しいので、
∠ACB=∠DCE・・・③
①~③より
1辺とその両端の角が等しいので、
△ABC≡△DECである。
なぜ中学数学の証明問題を意識すると説明が簡単にできるようになる?
証明とは相手に対し、自分の考えを説明するものです。
そのため、証明問題の解答には説明に必要な要素が含まれており、また順序も適したものとなっています。
先程の問題と解答を振り返ってみてください。
これを抽象的にすると
- 目的/結論
- 根拠/理由/裏付け
- 結論
という形式になります。
具体的にどこが何に当てはまるかは以下の通りです。
このように中学数学の証明問題は、相手に説明するための話の形式(順序)
が整っています。
そのため、この順番を意識することで説明は分かりやすくなるのです。
数学の証明を意識した説明例
上司に新製品の強みを聞かれた場合
新製品は他社製品より優れており、価格を抑えたものとなっております。(結論)
他社製品と比較した場合、当社の新製品は性能が◯%も良いものとなっております。(根拠/理由)
加えて、原価を◯円まで抑えることができ、現行の商品に対し損益の改善ができます。(根拠/理由)
発注したものが期日までに届くか?という質問された場合
間に合います。(結論)
今朝、先方に電話で確認しまして、明日中に届くとのことでした。(根拠/理由)
また、メールにて発送の手続きに関する書類をもらっており、書類上でも明日着との記載がありました。(根拠/理由)
そのため、3日後の会議までには間に合います。(結論)
相手を納得させるには?
いくら分かりやすい説明をしても相手を納得させなければ、意味はありません。
では、相手を納得させるにはどうすればよいのか?
答えは、根拠/理由/裏付けを事実ベースで整理し、まとめることです。
先程の2つ目の説明例を振り返ってみましょう。
根拠/理由として、
- 今日、電話で確認し、明日中に届くと連絡を受けた
- 発送手続きの書類をもらっている
といった事実があります。
書類をもらっていることで自分の目で確認することも可能です。
こういった事実があれば、説明を受けた相手も納得できます。
逆に納得してもらえない説明はどういうものかというと、不確定要素や憶測を含んだ説明です。
例えば、
「この間連絡した際に来週中には届くはずですって言われてたと思うので、たぶん明日あたり届くと思いますよ」
といった説明です。
この場合、「言われてたと思うので」というなんとも信用しがたい不確定要素が含まれています。このような説明をされると、相手は本当に大丈夫かな?と心配になります。
そのため、説明の際には不確定要素や憶測を含まないよう注意しましょう!